Discover the Essence of SAGA Sake
九州きっての穀倉地帯に育まれた米と、名山から湧き出る清澄な伏流水。
佐賀の日本酒には、この豊かな風土が凝縮されています。
GI佐賀、The SAGA認定酒、そして乾杯条例まで——
佐賀の地酒文化を丁寧に読み解きます。
佐賀は、日本酒県です。
焼酎王国と呼ばれる九州の地にありながら、
古くから清酒造りが盛んに営まれてきた特別な土地です。
佐賀県は北に玄界灘、南に有明海という二つの海を持ち、その中央には広大な佐賀平野が広がります。背振山系と多良岳山系から湧き出る豊かな伏流水と、全国有数の米どころとしての土地が、佐賀の日本酒に唯一無二の個性を与えてきました。その酒質は一言で言えば「芳醇旨口(ほうじゅんうまくち)」——米のふくよかな旨みと穏やかな甘みが広がり、食中酒として料理の味をいっそう引き立てます。
筑後川・嘉瀬川が育む広大な佐賀平野は、全国屈指の米どころ。酒造好適米の栽培も盛んです。
背振山系・多良岳山系の清冽な伏流水が県内各地に湧き出し、酒造りに最適な水環境を整えています。
江戸時代、鍋島藩が酒造りを推奨。人口に対する酒蔵の数は日本でもトップクラス。
2011年、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)SAKE部門で佐賀の日本酒が最優秀賞を受賞。
佐賀県は九州の北西部に位置し、北側は玄界灘、南側は有明海に面しています。標高1,000m前後の背振山地と多良岳が県の北・南に連なり、その恩恵を受けた広大な佐賀平野が中央部に広がっています。この地形が、良質な米と水という酒造りの二大要素をもたらしています。
佐賀の清酒は「芳醇旨口(ほうじゅんうまくち)」として知られます。米のふくよかな旨みをしっかりと残し、口当たりはまろやか。口の中全体に米特有の甘みが広がります。吟醸酒や純米酒では、香りの余韻が心地よく鼻へと抜けていきます。
佐賀の日本酒は、甘辛い醤油ベースの九州料理との相性が抜群です。有明海の海産物、佐賀牛、呼子のイカ——これら佐賀の豊かな食文化と共に、佐賀の日本酒はさらにその魅力を発揮します。旨みが豊かで、料理の風味を引き立てながらも決して主張しすぎない、まさに食卓に寄り添う酒です。
酒造密度(面積に対する酒蔵の数)は全国でもトップクラス。小規模ながら高い技術力を持つ蔵元が県内各地に点在し、それぞれが個性豊かな銘柄を世に送り出しています。各蔵が互いに知識と技術を惜しみなく共有し合う佐賀ならではの文化が、佐賀酒全体のクオリティを底上げし続けています。
佐賀における酒造りの歴史は非常に古く、12〜13世紀の鎌倉時代には「肥前酒」の名称で当時の政府(鎌倉幕府)に酒を献上していたとの伝承が残っています。清酒造りが特に盛んになったのは江戸時代末期で、以降、近代へと受け継がれながら今日の佐賀の酒文化が形成されてきました。
鎌倉幕府に「肥前酒」として酒を献上していたとの伝承が残る。佐賀の酒造りの起源はこの時代まで遡ると言われています。
佐賀藩10代藩主・鍋島直正公が疲弊した藩の財政再建のため酒造りを積極的に奨励。「米を売るより酒を売れ」の精神で清酒造りが本格化しました。潤沢な米を活かし、米の旨みを最大限に残す酒造りの方向性が定まります。
佐賀県産原料100%使用・味覚審査合格を条件とする「The SAGA認定酒」制度がスタート。日本では珍しい日本酒を対象にした認定制度として注目を集めました。
英国で開催される世界最大のワイン品評会「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」のSAKE部門で、佐賀の日本酒がチャンピオン・サケを受賞。佐賀の日本酒が世界に認められました。
佐賀県議会において「佐賀県日本酒で乾杯を推進する条例」が制定。県議会規模での日本酒乾杯条例は全国初の快挙でした。
佐賀県産の清酒(日本酒)が国税庁長官よりお酒の地理的表示「佐賀」の指定を受けました。日本酒では九州初のGI指定となりました。
国税庁長官が指定する、産地と酒質を国が保証する制度。
佐賀県産の清酒のブランド価値を国際的に守る「お墨付き」です。
地理的表示(GI)とは、その土地ならではの気候・風土・伝統から生まれた品質や特性を持つお酒の産地名を、国が知的財産として保護する制度です。フランスワインの「シャンパーニュ」や「ボルドー」と同じ考え方で、産地偽装を防ぎながら、本物の産地が持つブランド価値を国際的に守ります。
「GI佐賀」の清酒は、米のふくよかな旨みを多く残し、口当たりはまろやかで、口内全体に米特有の甘みの広がりが感じられる芳醇旨口(ほうじゅんうまくち)の酒です。
— 日本酒造組合中央会 GI佐賀ページより「GI佐賀」の表示と「The SAGA 認定酒」の表示は、組み合わせて使用することができます。GIは国税庁が認定する産地・品質の保証であり、The SAGA認定酒は佐賀県が独自に行う味覚審査を経た、いわばダブルのお墨付きと言えます。どちらも、佐賀の酒の品質と産地の確かさを証明するものです。
「The SAGA認定酒」は、2004年(平成16年)11月に発足した佐賀県原産地呼称管理制度に基づいて認定されるお酒です。フランスのボルドーワインを世界ブランドに育てた「原産地呼称統制法(AOC)」をモデルに構想されており、佐賀の日本酒・本格焼酎のブランド確立を目指した先進的な取り組みです。
認定審査は毎年春と秋の2回実施されます。対象は日本酒(純米酒)と焼酎(本格焼酎)。認定された銘柄は「The SAGA 認定酒」マークを貼って販売することができ、認定日より1年間が有効期限です。
味わい、香り、バランス——厳正な審査に合格したお酒が、佐賀県の「The SAGA認定酒」です。
春と秋の2回、官能審査会を開催。合格した銘柄のみが「The SAGA認定酒」を名乗ることができます。
銘柄名を伏せた状態で審査。蔵元の知名度に関係なく、純粋に品質のみで評価されます。
認定日より1年間が有効期限。毎年の審査を通じて、継続的な品質管理が求められます。
10月1日は「日本酒の日」。1978年に日本酒造組合中央会が制定しました。十二支の10番目にあたる「酉(とり)」の月であり、「酉」という漢字はもともと酒壺や酒を意味する象形文字。また、10月は新米の収穫が始まり、全国各地の酒蔵が新たな酒造りを始める季節でもあります。日本酒が日本の文化として後世に語り継がれることを願い、毎年この日に全国一斉に乾杯が行われます。
2013年(平成25年)6月26日、佐賀県議会6月定例議会において「佐賀県日本酒で乾杯を推進する条例」が制定されました。日本酒による乾杯の習慣を県全体で広めることを目的とした条例で、県議会規模での制定としては全国初の画期的な出来事でした。
この条例は、古くから親しまれている本県産の日本酒による乾杯の習慣を広めることにより、酒造業その他関連産業の発展及び郷土愛の醸成を図り、もって日本酒の普及を通した日本文化への理解の促進に寄与することを目的とする。
— 佐賀県日本酒で乾杯を推進する条例 第1条(目的)よりこの条例と10月1日の「日本酒の日」をきっかけに、佐賀県では佐賀県酒造組合主催の「日本酒で乾杯しよう!」イベントが開催されています。最初の1杯はビールではなく「佐賀の日本酒」を推進して、郷土の誇りである佐賀の地酒を盛り上げています。
佐賀の特産品は日本酒だけではありません。佐賀県産の原料を使った本格焼酎も「The SAGA認定酒」の対象として認定されています。また、梅酒、ジン、ビール、あまざけなども人気の商品です。豊かな農産物と清冽な水が育む佐賀の酒類は、日本酒から焼酎、リキュールまで幅広い魅力を持っています。
佐賀県産原料100%・佐賀県内製造・官能審査合格の3条件を満たした本格焼酎。麦や米など素材の個性が活きた、純粋な佐賀の味わいです。毎年春と秋に認定会が行われます。
鳴滝酒造の日本酒仕立ての梅酒や宗政酒造ののまんばビール、松浦一酒造のあまざけ、光武酒造場のジンなど幅広いジャンルで魅力的な商品を取り扱っています。
佐賀の地酒は、贈り物としても最適です。GI佐賀の表示やThe SAGA認定酒のマークが付いたお酒は、品質の確かさを国と県が保証するもの。大切な方への贈り物に、産地の誇りと職人の技が宿る一本を選んでみてはいかがでしょうか。
GI佐賀認定の清酒、The SAGA認定酒、佐賀の本格焼酎——
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